パオの映画は "いのち、愛、共に生きる"

企画制作パオ有限会社
厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財 
あいち国際女性映画祭2012オープニング作品

少女の夢〜いのちつないで〜

槙坪夛鶴子監督映画の原点である戦後まもない広島を舞台に、日本の原風景を描いた作品です。長崎、広島、そして現在の福島へ。今だからこそ伝えたい、平和を願う子どもたちのメッセージ。

2012年度作品/白黒(部分カラー)/73分/ブルーレイ,DVD,スタンダード

企画・製作・配給:企画制作パオ有限会社・『少女の夢』製作委員会

企画協力:岡本太郎「明日の神話」NPO 法人明日の神話保全継承機構

企画:槙坪夛鶴子

製作:光永憲之

監督・脚本:光永憲之・中平悠里

参考資料:田口ランディ「被爆のマリア」(文藝春秋刊)

出演:東島愛海(たづ役) 後藤紗良(里江役) 加藤忍(さち役) 紺野美沙子(たづの声)

『少女の夢』予告編(3:00)© パオ『少女の夢』製作委員会

企画意図

この映画は、私の過ごした戦後間もない広島の小さな村が舞台です。ー槙坪夛鶴子ー

5歳の時、広島で原爆を体験した映画監督・槙坪夛鶴子。

平和を願う強い思いは、生涯、彼女の脳裏から消え去ることはありませんでした。劇映画『少女の夢~いのちつないで~』は、槙坪監督が講演で語っていた幼少期の話を元に制作されるものです。

戦後、広島の山間部の小さな村で暮らす槙坪親子は、戦争で家族がバラバラになり不安な日々を過ごします。周囲には原爆による差別や偏見に苦しむ少女、自立を妨げる村社会に翻弄される女性たち、そして戦争で心に傷を負った子どもたちが、お互いの痛みを分かち合いながら、家族や地域の関わりの中で成長していく物語です。

人との出会いによって、その人たちから多くのことを学び、育てられてきたと話す槙坪監督は、子どもたちに「命の尊さ」を、自分らしく生きるために「自立の大切さ」を、そして、人と人が支えあう「共に生きる」社会の実現を信じて、7本の映画に夢を託しました。

価値観の違うもの同士、国同士がいかに関わり合い、認め合いながら、共に助け、助けられる「共生」の意義を問い続けた槙坪作品。その生い立ちに触れることで、私たちが「これからどう生きてゆくのか」を問いかけます。

『少女の夢』製作委員会

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ものがたり

昭和23年。たづ(7歳 ) は、母さちと共に大阪に復員したまま戻らぬ父、明男の帰りを待ち望んでいた。

平和になったとはいえ、戦争の影響が色濃く残る村では、原爆で父を失い、被爆の後遺症に苦しむ姉、香里(14歳)を慕う里江(7歳 ) や、戦争のトラウマで精神を病む父を支える徹男(7歳 )、母を病気で失った仙一(3 歳 ) たちが、差別や偏見に傷つきながらも懸命に生きていた。子どもたちが心を癒す唯一の楽しみは「紙芝居」だった。

ある日、たづは不思議な本と巡り合う。そこには、人間と大地の関わりが美しく描かれ、生命が循環しながら生かし生かされている世界が綴られている。そして、たづは、仙一や友達のために、その物語を紙芝居にしたいと担任の伊藤に相談する。原爆で父親を亡くした伊藤も、子どもたちに " 命の尊さ " を伝えたいと考えていた。

「しあわせが好き」を神社の境内で演じる子どもたち。村人たちにも笑顔があふれる。数日後、さちはある決意をたづに告げる……。

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企画者のメッセージ

この映画は、私の過ごした戦後間もない広島の小さな村が舞台です。私は、「命、愛、共生」をテーマに7本の映画を作りました。

いのちと愛のメッセージをテーマとした三部作『子どもたちへ』『若人よ』『地球っ子』。自分らしく生きる大切さを描いた『わたしがSuKi』。老いた親の介護を通して自立と共生を問いかける『老親ろうしん』。ユニークな有料介護ホームを舞台に家族の愛を描いた『母のいる場所』。そして、「自閉症」とその家族への理解を深める映画『星の国から孫ふたり』。

その想いの原点が、山間部の小さな共同体での様々な体験にありました。お互いに認め合う心を、未来に向かってつないでいって欲しいと願っております。

パオ代表・映画監督 槙坪夛鶴子(まきつぼたづこ)

祈り、つないで

第8作目として、槙坪監督は「平和」と「いのち」について企画を立てていました。

しかし、2011年9月。志半ばにして、私たちとお別れをすることになりました。私たちは槙坪監督がどういう映画を作ろうとしていたか想像もつきませんでした。ただ、田口ランディさんの「被爆のマリア」の中の短編小説「イワガミ」、それから岡本太郎さんの「明日の神話」を使いたいということは知っていました。その「平和」へ込めた願いを引き継ぐため、今まで槙坪映画を支えてくれていた人たちが第8作目の映画を作るため立ち上がりました。そして、皆の想いは 2012年9月あいち国際映画祭のオープニング上映で、結ばれることになりました。

『少女の夢』製作委員会

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