-パオの映画コンセプト-子どもたちが自然にいのちの大切さ、生きることの素晴らしさを感じとれる映画を、そしてひとりでも多くのひとに観てほしい、という想いで作り続けています。性教育から介護問題、「自閉症」を扱った、すべての映画を通して描くテーマは、いのち、愛、共生(きょうせい)です。
人は誰でも老いを迎え、病気や障害を抱えたり、不安と孤独から痴呆になったりする可能性があります。男女共同参画が叫ばれる時代ですが、老親介護、子育てを依然として女性たち(妻、嫁、娘)が担い、子育てにお金のかかる四十代、五十代の世代が老親介護で家族崩壊の岐路に立っています。
この作品は、原作者・久田恵さんの実体験によるものです。介護する者される者、それぞれの自立とは何か、介護とはどうゆう事か、ふさわしい最後の居場所はどこなのか……。 映画が、夫婦のあり方や親子関係を見つめ直すきっかけになりますように。
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5年前に夫に逝かれた、作家太田弓子は自分一人の人生を満喫し始めたばかり。娘の陽子は結婚して、夫敏夫の赴任地、バークレーにいる。保守的な夫と戦いながら作家を続けて来た弓子は、陽子にも仕事を続けることを勧めていた。陽子も、生まれたかおるを保育園に預けて仕事に復帰するつもりでいたが、「コミュニケーションが取れない」「おむつが取れない」「言葉が遅いなど」と、手がかかったため、そのまま専業主婦に。仕事中心の敏夫とは子育てを巡って喧嘩が絶えない。
かおるが「自閉症」ではないかと心配する陽子に敏夫は「"しつけ"が出来てないのはお前の育児のせい」と、否定するだけだった。敏夫の東京への転勤で、3歳になったかおるを連れ帰国した陽子たちは、弓子の家の近くのマンションに住むことに。かおるに久しぶりに会い、彼の行動から「自閉症」なのでは、と心配になった弓子は、病院に連れて行くのをしぶる娘の背中を押す。
2009年製作予定
スタッフ
監督:槙坪夛鶴子 原作:門野晴子 星の国から孫ふたり−バークレーで育つ「自閉症」児−(岩波書店刊)
キャスト
準備中
重い障がいを生きる槙坪監督が、拙著の「星の国から孫ふたり」を映画化するのがとてもうれしい。
いわゆる障がいものには絶対ならない監督の人間観が、「面白くて可愛い不思議な生きもの」に映像の息吹を与える楽しみ。実際の私の孫たちは米・バークレー市に住む日米ミックスの異星人だが、映画では日本人に置き替えたことでよりリアリティを帯びた。
不思議ないのちがありのままの個性としてこの国に受容される日まで、私も監督もはたして生きていられるや否や?
原作 門野晴子
北カリフォルニアで育ついとしい孫たちは、他人とのやりとりを苦手とする「自閉症」児。その着実な成長を通して、知的障害児を支える福祉と教育のあり方を問いかける。
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